初練習(初日)

初練習は良いですね。いつもの練習と同じなのに、とてもワクワクします。
そのワクワクが練習に反映するのか、同じセクションでもこれまでの攻め方ができないようなひねり方をしてみたり、新しい難所を取り入れてみたりして、私を入れて3名のメンバーで盛り上がりました。


●滑る急斜面の土手を下る
やや粘土質斜面なので、斜面の途中で止まることは不可能な程滑ります。その斜面を下りながら左→右と切り返します。
左にゆるくターンしている時にリアを滑らすと、そのまま横滑りしてバイクが左向きになって切り返せなくなってしまうし、フロントのブレーキングを頑張ると、いきなり滑って斜面にたたきつけられます。
慎重にソロリと下り始め、タイヤがズズ、ときたらすぐに一瞬だけブレーキを緩めたり、地面のグリップの違いを見極め、わずかでもグリップの良いところで、しっかり減速させるなどの繊細できわどいコントロールが必要です。
●ターンの途中から登りにさしかかり、そのまま急な土手を駆け上る
斜めに登ったり曲がりながら登ったり、いきなり急斜面だったり…いくつかのパターンを練習しました。
滑りやすい状況でしっかり加速し、急斜面でもまくれずに登りきるという矛盾した条件を全て満たす操作が求められます。
●ガレ岩のターン
止まると進めなくなってしまう岩だけのラインでは、苦手意識があったり、転倒のダメージが怖くて萎縮したライディングになってしまいます。止まらずに進む勢いを残しつつ、ラインに乗せてゆく走りが求められます。
●登りの2段岩ステア
小さいけれども尖った一段目から少し上がって大きなおむすび型の二段目へと順に超えます。二つの岩はバイクがすっぽりはまり、前輪も後輪もそれぞれ岩に密着してしまう間隔なので、リアが一段目に乗ってフロントが低いときに二段目に差し掛かり、バイクをシーソーのように操作して超えようとすると速度とタイミングが難しすぎます。
そこで、一段目を超えるときにフロントを上げ、上げたままの状態でフロントを二段目に当てて越える方法を試してみると、この方がまだやり易くて、あと少しでクリーンできそうな感じでした。
●ウーポン
Nさんがこの2段ステアの間にバイクをすっぽりはめて、フロントをおむすび岩の真ん中あたりに置き、スタンディングスティルで静止。その状態からエンジンを吹かし、パチン!と一気にクラッチをつないで登る「ウーポン」という技にチャレンジ。2回目で見事にクリーンしました!(拍手)
それを見て私も挑戦。リアが上りきれませんでしたが、面白いようにバイクが登りますね。エンジンを吹かしておいていきなりクラッチをポンつなぎするのは怖くて勇気が必要でしたが、実際に挑戦してみるとバイクが自分で意思をもったかのように上がってゆくのが感じられてちょっと感動。


初練習は初挑戦の技もあり、充実した一日となりました。