近畿選手権デビュー

身の程知らずにも何を血迷ったか、とうとう公式戦に出てしまいました。
会場であるランドスポーツ南大阪も初めてなので、どんな場所なのかも知らないまま、初めて尽くしの参戦です。
噂に聞けば、南大阪は猪名川をしのぐ厳しいコンディションがライダーを歓迎してくれるとか…
いかんせん小心者な私ですから、シッポを丸めて怯えきった犬のように、こっそりと早めの会場入り。
しっかり下見に時間をかければ、少しは気持ちも落ち着くだろうと、まだ誰もいないセクションを見て回ることにしました。
ところが、練習でも経験したことのない激登り! 前転するから飛び降りるしかない段差! ギザギザの岩肌むき出しの岩盤斜面!…、セクションをつなぐ通路すら、狭くて細いのは当たり前で、それどころか深くえぐれた溝や滝の横の見上げるような濡れた岩盤斜面などが、あたかも「ここが通れないようでは話になりまへんな…」と言わんばかりに通路として設定されています。
それらの目を覆いたくなるような厳しい光景に、私の心理状態は、落ち着くどころか落ち込む一方。まるで地獄めぐりです。(泣)
そう、山奥で人知れずこの世の地獄めぐりを味わう儀式…それこそが選手権の正体なのでしょうか?
とにもかくにも、後から到着した仲間の顔を見つけたときは、まさに地獄で仏に会ったような気分でした。(笑)


さて、ミーティングの後、いよいよ競技開始となりました。
私は右も左も分からない、か弱きNB初心者。失うものが一つも無いのが唯一の強みでして、とにかく5点を取りすぎないことと、会場や競技の雰囲気に慣れることというお粗末なテーマを掲げ、おどおどと地獄の門をくぐりました。

これは8セクション最後に現れる未体験の激登り。 這い上がってくるライダーと、それを突き落とそうと待ち構える地獄の鬼達(←ウソです冗談です、ごめんなさい!)
上り始めの丸太段差を越えてからでないと加速できないのにすごい角度です。これでNBのセクションなんですか!? ところが信じられないことに1ラップ目は1点で通過!でも、2、3ラップ目は上りきれず。

滝の横を駆け上ってから上でS字ターンをしているところ。 フラフラになってたどり着いたライダーと、それを滝から突き落とそうと待ち構える地獄の鬼達(←ウソです冗談です、怒らないでね!)
最後は岩だらけのタイトターンなのですが、ここも1ラップ目だけ、まぐれのクリーン。

結果はごらんの通り。
1セクは沢のサービスセクション。これは最低オールクリーンすべきところ。
2セクは滝の横を登って上の沢でS字ターン。まぐれでもここのクリーンはちょっと値打ちがあります。
3セクは土の急斜面。1ラップ目はエンスト…。
4セクは岩盤斜面の横断。ここではエンストとマーカー外通過…
5セクは沢から岩盤斜面の上り下り。ここはバタバタ足を使ってなんとか脱出。
6セクは土の高低差とターンの連続。欲を出して3ラップ目にテープを切断…
7セクは小高いキャンバーターンのあるサービスセクション。ポロ足が2回…
8セクは木の根ゾーンと最後の激登り。1ラップ目はあわやクリーンのまぐれ1点。あとは上りきれず。
9セクは薄暗い竹やぶへダイブしてからキツイS字とヌルヌルゾーン。前半は良くても後半で滑らせてしまい…
10セクは沢から山肌を一気に上り下りするだけの豪快なセクション。エンジン吹かしすぎて失速したときに2点。


デビュー戦のスコアは
減点73、出走49台中42位。クリーン×6、1点×6、2点×3、3点×7、5点×8でした。
5点の内訳は、マーカー外通過、テープカット、転倒3、立ち往生、エンスト2でした。
転倒はいずれもクリーン目前で、最後に泣かされました。激登りとクイックなキャンバーターンが課題です。
マーカー外通過とテープカット、エンストはお粗末な自滅です。
しかしいくらなんでも5点が多すぎますね。(苦笑)


悪かった点は枚挙に暇がありませんが、これは今後の課題として取り組みます。
良かった点はわずかですが、今回ターンで粘りが発揮でき、ポロ足が少なかったのは我ながら上出来でした。


そうそう、昨日練習を拝見した中学生クン。なんと見事優勝!
減点はわずか9点。数年後には全日本の頂点を競い合う姿がみられるかも知れませんネ。