ライダーのメンテナンス

今週に入って腰が少し痛むようになりました。
痛みはひどくありませんが、これは10年以上前に経験したぎっくり腰の痛み方と程度の差こそあれそっくりです。
ぎっくり腰の時は椅子に座ることすら恐怖で、腰に爆弾を抱えたまま症状は一向に収まらず、将来に不安を感じるほどでした。なので、苦痛の暗闇から逃れるため、整形外科→鍼灸院→カイロプラクティックと渡り歩きましたが、決定打はなし…。
そんな時に「スポーツ整形外科」なるものの存在を知り、すがる思いで治療を受けたのですが、これが大正解でして、治療開始からわずか1週間でウソのように痛みが消えてしまい、その後の再発もないまま現在に至っておりました。


という訳で、今回の腰痛を感じた時には過去の辛い思いがふと頭をよぎり不安を感じないわけにはいきません。
しかしここはまず冷静になって最近の出来事を振り返り、腰痛に至る原因を探ることにします。


●まず6月3日はファミリートライアルで好成績を挙げ、絶好調でした。
→この日が体調的にピークだったと思われます。
●そして翌週の土日は向き変え特訓で足腰から上半身まで酷使、暑さも結構こたえました。
→ここで腰にストレスが溜まり、疲労感の蓄積が解消しないまま翌土日へ至ります。
●そして次の週末、近畿戦前日練習では、午後3時にはもうヘトヘトになって「夏バテ?」と思うほどの状態になり、近畿戦本番では不十分な下見で5点を2つ取るなど集中力が欠けていました。
月曜以降も疲れて仕事がつらく、この頃から粘りのある鼻汁が多く出始めました。
→どうやら疲労の蓄積で体力が落ち、夏風邪を引いていたようです。
●先週は土曜日のみの練習でしたが、疲れをひきずったまま、朝からシャキッとしない体調で、気合が入りきらず、セクションの出口まで体力がもたない感じがありました。それと腰が緩んだ感じがずっと伴っていました。
そして月曜から腰に違和感がありました。
→腰の負担が限界を超え始めたのでしょう。


これらの経緯から想像するに、
■今月3日のコンペでたまたま好成績を出したものだから気をよくして気合が入り、追い込んで練習するようになった結果、翌週まで抜けきらない疲労の蓄積が3週に渡って続いた。
■暑さと疲労により体力が低下、夏風邪を引き、さらに体調が悪化したが、それでもヘトヘトの状態で練習した。
■私は暑がりなので、暑い時期は体温上昇を抑えるため、筋肉の緊張レベルが低くなる。蒸し暑い梅雨の時期と疲労の蓄積、そして夏風邪が重なり、練習時に腰にかかる負担が腰回りの筋肉で支えきれなくて(腰がゆるい感じ)、腰関節へのストレスが生じた。
■腰関節へのストレスによって軽い捻挫のような炎症が生じ、炎症部位の腫れが隣接する坐骨神経を圧迫しはじめたため、腰痛が生じた。


という経緯が想像できます。
過去にぎっくり腰の経験があるとはいえ、以後10年以上腰痛と無縁だった事から考えると、今月に入って暑い中追い込んだ練習を続けた事によるストレスの蓄積が原因のようです。
ですから、今回の腰痛対策としては、
●腰の炎症が引くであろう今週末まではおとなしくする。
●次の週末はヘトヘトになるまで追い込まず、疲れをためない程度に止める。
●ウェストベルト装着。準備運動・整理運動をしっかり行う。腰の違和感がなければ、腰回りの筋肉を鍛える。(昔スポーツ整形外科で処方されたトレーニングを行う)
●ダイエットを心がけ、腰に負担をかける無駄な体重を減らす。
●腰が緩みがちな梅雨明けまでは、基本技術をしっかり磨く。基本がしっかりすればするほど安全で合理的な動きが身に付き、疲れや怪我の心配も減る。
●夏の練習を乗り切る良好な体調を維持する。


今月はちょっと練習を欲張りすぎて、それがかえって裏目にでていたようですから、まずは体調をリフレッシュして出直すつもりです。
もちろん腰痛とはきっぱり縁を切れるように万全を尽くそうと思います。