シリンダーヘッドカバー交換

パリダカは旧タイプのOHV2バルブエンジンです。
このエンジンは洗練された最新のものとは異なり、見た目もエンジンフィールもレトロな雰囲気が漂っています。
その象徴とも言えるのが、独特の丸みをもつシリンダーヘッドカバーです。
空冷ならではのフィンが美しい円筒形のシリンダー及びシリンダーヘッドと組み合わされると、そのノスタルジックな造形は昔のプロペラ機エンジンのスタイルにも通じるアナログ的な味わいで、しばし見とれてしまいます。(^_^;)ゞ

しかし2バルブ最終型のR80/100系では、シリンダーヘッドのデザインが変更され、角張った形状となりました。
これは転倒時のダメージに弱い旧タイプの弱点を対策し、強度アップを図ると共に車体のデザインが現代的でシャープなスタイルへと変わって行く傾向にマッチさせる意図からあのような形状へと変わったのでしょう。
実際、その後のモデルではエンジンも4バルブ化され、デザインと機能の両面で一気に進化して行きます。
そういう意味では、BMWバイクの一つのターニングポイントの前触れとなったのが角張ったシリンダーヘッドカバーなのかも知れません。(笑)
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そんな経緯もあってか、あの角張ったカバーはちょっと浮いて見えるのですね。
っていうか、ハッキリ浮いていると私は断言してしまいます。(笑)
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となると本来のシルエット(メーカーにしてみると、ラインナップのエンジンは全て本来のシルエットな訳ですが、、それは置いといて)に戻したくなるのが当然の成り行きで、そうしちゃいました。(笑)
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付け替えてみるとやっぱり丸いカバーの方が似合ってますね。
で、カバー外した時にバルブ駆動のメカを見ることができるのですが、プッシュロッドで押される原始的な構造はシンプルの一言。
レトロメカファンの期待を裏切らないエンジンです。(笑)