昨日の練習

たいていは当日中に書いているのですが、昨日(土曜日)はくたびれてしまってバタンキューでした。(笑)
そんなにハードな練習をしたつもりではなかったのですが、あまりやったことのない内容が多かったので、慣れない動作で疲れが倍増していたのでしょう。
●ターン練習
少し傾斜した滑らかな地面で地道な8の字ターンを繰り返します。
「とりあえず曲がっている」ターンから「ごまかしている」要素を取り除いてゆきます。
「ごまかし」に気づきやすいように、2つの「掟」が授けられているので、これまで「適当に・何となく」でごまかされていた自分の欠点が、いやおうなく浮き彫りにされやすくなっています。
この練習を通して感じ取ったのは、傾斜地では、上りと下り、そしてターンの前半と後半、が組み合わさって、ターンを4種類に分けることができる事。そしてその4種類のターンが左右ステップの切り替えと、ステップ前後の切り替えを介してつながっている、という事です。
うまく表現できないのですが、この4つのターン技術と2つのステップ技術を会得する事が、下半身で意のままにターン操作ができるようになる事への近道なのかもしれません。
●足の裏を鍛える
かなり以前、スキーにハマっていた時期がありました。その当時の経験から思うに、バランスのスポーツは「接点」が鍵を握っています。スキーの場合、重心が雪面に向くラインが常に足の裏を突き抜けていることでした。意のままにターンするには重心ラインが足裏にキープできている事が絶対条件で、言い方を変えれば、ターン技術とは足裏に重心ラインを保つ技術でもある訳です。
トライアルもスキー同様、重心ラインを感じてそれを保つ技術が不可欠で、そのもっとも基本となるのはスタンディングスティルです。私も最近手放しスタンディングができるようになってきましたが、バランス感覚というものは面白いもので、ピタリとバランスが取れるポイントが感じられるようになると、その状態をキープするのは想像していたよりも案外簡単だったりします。
しかし、ターン中などバイクが動いている最中は、足裏感覚がものすごくあいまいになってしまいます。おまけにスタンディングスティルとは違って、前進するバイクがバランスを保とうとしてくれるので、それに頼ればOK。しかしこれでは「バイクをコントロールしている状態」ではなく、どちらかといえば「自動運転」です。バイクが動いている時も、それがコントロールできる最適のポジションを保ち、ステップを介して意のままに操るには、足裏感覚を磨くことが不可欠だと思います。
イメージ的には「足の裏で感じ、足の裏で考える」トレーニングです。バイクに乗っているときはもちろん、バイクに乗っていないときもできる練習法です。
●サスペンションの動きを感じる・活かす
自分が苦労して登っているステアを上級者は「ブッ、」と一吹かしするだけで軽やかに越えてゆきます。その軽やかさの秘訣はサスペンションの反発の活かし方にもあるようです。
そこで、足裏感覚のトレーニング同様に、サスペンション感覚も鍛える必要があります。
感覚が掴めないうちはサスの伸縮リズムよりも速いタイミングで操作してしまうようなので、そういう場合は、縮んだサスが反発に転じるまでの「間」を意識的に心がけると具合が良いようです。
フロントホッピングでこの「間」を心がけてみたら、急に続けられる回数が増えました。
ジャックナイフターンも、怖いけどこの「間」が命と言えますね。
●フローティングターン
フロントアップした前タイヤを切り立った土手の垂直面に当て、一瞬横っ走りさせると「クルン!」と勢い良くターンしてそのまま向きが変わります。
この場合もフロントサスが沈んで「ボヨ〜ン!」と反発させる事ができれば、面白いようにターンが決まることがありました。


「今日はNさんと私以外、誰も来ない一日だったなぁ〜」と話していたら、夕暮れが近付いた頃に高校生クン(もうすぐ卒業だからAクンにしよう)が道に迷いながら一日がかりでやってきたのでビックリ。続いてナンノさんも連れの方と登場。一日の締めくくりが、にわかに賑やかになりました。
早速ナンノさん自らがセクションを設定して下さったのですが、アウト直前に振らないと曲がれないターンがあり、下りのジャックナイフターンにうってつけの状況だったので、振りの実戦練習ができてよかったです。
という訳で、最後にピリリと気持ちが引き締まる練習で締めくくりました。