今日の練習

あいにくの曇り空ですが、ピークを迎えた桜で街も山も華やいだ雰囲気が漂う中、トランポのハンドルを握り山を目指します。
一番乗りでやってきた練習場にも山桜がひっそりと咲いていました。


豪快に咲くソメイヨシノも見ごたえがありますが、緑がかった薄赤色の葉とともに控えめに咲く山桜の味わい深さは、また格別です。
独特の静寂感を漂わせながら自然に溶け込んでいる山桜のたたずまいには、なぜか胸の奥が懐かしさで満たされてゆくような、本能的な郷愁につながるものを感じます。

さて、練習はまず先週の復習から。しっかり外ハンドルを引きながらターンを繰り返します。
ステップを踏ん張るので、結構足の裏が疲れるのですが、違和感もなくなってきました。


次は土の斜面にできた浅い溝に沿って登ります。何箇所か段差のようになっているところには根っこがあったり、曲がりながら次の段差に向かうところもあるので、勢いまかせで登れません。
もちろん段差の部分は勢いが必要なのですが、その段差の手前で少しでも勢いを稼ごうとして早めにスロットルを開けると、一つ目の段差は勢いで上がれても、続く段差へ向かう加速で乱れてしまい、段差を越える毎に乱れが増幅してしまいます。
おかしなもので、実際に走ってみると、難しいと思っていた段差自体よりも、段差と段差をつなぐ部分の方が難しいのです。
そこで今度は段差への加速を我慢して丁寧に走り、段差に差し掛かると同時に開けるようにしてみたのですが、これだとあっけないほど簡単に登れてしまいました。
そんなこんなで、一人であーでもないこーでもないとやっているところへナンノさんが登場。
今日も運良く個人レッスンを受けることができました。


開口一番、「今日はステアの練習してみますか?」と聞かれ、即座に「お願いします!」
私は自己流の不細工なターンをしているので、それを見かねたナンノさんから授かる教えはターン中心だったのです。という訳で、期待と不安で胸がふくらむ私。(笑)
これまで一度も向かったことのない、私には高すぎるステアでレッスンが始まりました。
「はい、ここを上がってください」と言われ、えいやっ!と上がります。
ところが、ステアの先が少し高くて、ちょうどフロントが下りるところにある太い木の根や石に引っかかり、2回に1度は止まってしまいます。
それにひっかからないようにと思ってスロットルを閉じるのが遅れるとリアが流れて上がれません。
一度落ちた時など、岩の下へ着こうとした足が引っかかって出せないまま、後ろにひっくり返って後頭部を地面に強打! ヘルメットの有り難味を思い知りました。(笑)


ところがナンノさんから4つのアドバイスを受けた後は、成功率が一気にアップ!
さらにステアから先の斜面も登れるようになりました。
私に足りないものが何であったのかが明確に分かる金言を頂き、感謝感激です。


今日は短いながらも充実した練習ができたので、明日に備えて午前で終了しました。