猪名川大会を振り返って

●NBクラス各セクションの印象や反省点
1セク(ゴロ岩の沢を下り、水中のタイトな右ターンからステア状の一段高い岸へ上がり、さらにアウト手前の連続する丸太越え)ここは岸へ上がる右ターンの攻略がポイントでした。イン側は川底が凹んでいてきつい曲がりだから避けるとして、アウト側はゴロ岩が集まっていて乱されそうです。私は一ラップ目、あえてゴロ岩の中を突っ切る外回りを選択して2点。でも2ラップ目にゴロ岩ギリギリの奥側でスムーズに曲がる選手を見てからは、同じラインでクリーンが2回。ラインを見極める目の必要性を痛感しました。
<hiko的難度6>
(※難度1:楽勝 〜 難度10:絶対無理!)


2セク(フロントが流れ落ちそうなきわどい土の起伏を下り、細い沢を横切って向かいの斜面をL字型に登る)ここは向かい斜面の上り途中で右に曲がってさらに上る部分の攻略がポイントでした。きつい傾斜のターンは、ついアクセルを開けてエンジンのパワーに頼ってしまい、ラインが乱れてバランスを崩してしまいます。すぐそこにアウトが見えているのに、パタパタと2点となる悔しいパターンが2度続き、3ラップ目にやっとパワーを我慢してネチネチと辛抱のクリーン。スロットルを開ける前にしておかなければならない事に気づかされました。
<hiko的難度7>


3セク(インして右ターン、右下がりの斜面を慎重に横切り、傾斜の強い左キャンバーターンで反対向きに、今度は左下がり+凹凸に波打つ斜面を横切ってアウト)ここはキャンバーターンとその先の波打つキャンバー走行が攻略のポイントでした。いつも練習しているセクションに近い感じなのに、毎ラップ1点を献上。慣れているから、つい雑な走りになってしまいました。普段の練習で気を抜いた雑な走りをしているから、それがこういう時に出てしまうという事に気づかされました。
<hiko的難度5>


4セク(斜面を大きなカーブでターン、下ってから数本の木の根を越えながら左ターンして再び斜面に向かい、もう一つの大きなカーブでターン)ここは大きなキャンバーターンなので、ギアを2速にするか1速にするかで迷いました。最初のターンはキャンバー走行となる部分でリアがずり落ち気味なのを我慢しながら、そして二つ目は凸凹でバランスが崩れそうになりながらも、結局どちらのギアでもクリーン。唯一のオールクリーンセクションとなりました。
<hiko的難度4>


5セク(ガレ沢に下ってUターン、ガレを上りながら木の根を越え、その先の土の斜面を右、左と切り返して上る)ここは最後の切り返し登りが攻略のポイントでした。2ラップ目に、勢いをつけ過ぎて少し乱れたまま切り返しに入ってしまい、さらに乱れが増幅する悪循環であわや5点寸前の3点。
2セク同様、スロットルを開ける前にしておかねばならない事に気づかされました。
<hiko的難度6>


6セク(全てガレ沢の中。下流からインしてすぐに木の根越え、岩越えの連続ステアの後、ゴロ岩登りで左岸へ上がり、再び沢へ下って横断、ゴロ岩の左ターンから再び沢を横断して右ターン)これでもか、と言わんばかりにゴロ岩の中を走らされます。ステアは見た目よりは簡単ですが、とにかくゴロ岩の上りやターンが攻略のポイント。ゴロ岩に慣れている人にとってはクリーンセクションでしょう。私は1、2ラップきっちりゴロ岩に遊ばれてしまいバタバタの3点。3ラップ目はアウト寸前に足がでてしまい悔しい1点でした。とにかくゴロ岩の走りに慣れる必要を痛感させられました。<hiko的難度7>


7セク(イン直後以外は全てガレ沢の中。ここもゴロ岩めぐりです。下流からイン。右のタイトターンから土の斜面を沢へソロリと下り、沢を横切りゴロ岩の中左ターン。沢の右手をゴロゴロと上り一段高いゴロゴロで左ターン。折り返して沢を渡り、沢の左手をゴロゴロと上り、一段高いゴロゴロで右ターン。斜め上を狙ってゴロゴロ突っ切ってアウト)これまたあきれるほどのゴロ岩だらけ。長いセクションで気が滅入ってしまいそうです。ここもゴロ岩のターンと上りが攻略のポイント。ところがここでは1ラップと3ラップ目で1点、2ラップ目がクリーンと我ながら上出来でした。
<hiko的難度7>


8セク(イン直後キャンバーターンとオフキャンバーターンの切り返しから土の急斜面を上り下り)上り手前のオフキャンバーターンとヒルクライムが攻略ポイント。ここは見上げるようなヒルクライムで、最後の傾斜がきついものの、クリーンセクションだろうと思っていました。ところが土の斜面は小砂利交じりで表面がすごく滑りやすく、それが分かっていてもオフキャンバーターンでリアが流れて足がでてしまうし、その後の加速でも簡単にホイールスピンして速度が思うように乗せられませんでした。1ラップ目はローギアで7割ほどしか上がれず、2度目はセカンドギアにしたはずなのになぜか3速でエンスト。3度目は上りの途中で右へ抜けるラインを選んでタイヤを流してしまい失敗。結局オール5点を喰らってしまいました。滑る斜面の加速が下手すぎる事を痛感しました。
<hiko的難度9>


9セク(沢を横切って向かいの斜面でキャンバーターン、右に落ちそうなきわどいラインを越して右ターン)短いセクションで、見た目は簡単そうなのですが、岩と細い木が邪魔をするキャンバーターンと右に落ちそうな部分の越え方が攻略のポイント。1ラップ目は沢を渡った途端にエンスト。残りの2ラップはキャンバーターンと落ちそうなラインで引っかかって2点。ここは簡単そうだからと軽く下見しただけで済ましたのが失敗の原因でした。簡単そうな中に仕掛けられたワナは、他のライダーがトライしている様子を良く観察しておけば気づけたはずですし、攻略方も見つけられたはずです。一見簡単そうに見えるセクションでも、他のライダーの走りを注意深く観察する事も大切だと痛感しました。
<hiko的難度8>


10セク(沢へ下って川を横断し、岸に沿って流れを上り左ターンで再び反対岸へ上がる、土の斜面を斜めに登って大岩を下から右へ巻くように土のタイトターン、そのまま根っこや岩のある急斜面を上り切って最後に左、右ターンと切り返し)ここは最後のヒルクライムで5点が量産されたセクションです。大岩を巻く右ターンから上り加速へのつなぎと、ヒルクライム後半のライン取りと粘りが攻略のポイント。8セクで歯が立たなかった私にはとても上りきる自信はなく、玉砕覚悟で臨みましたが、3ラップとも3点でアウトできました。10セクションに関しては、ここでの3点が他のセクションのクリーンにも匹敵する難度だったかも知れません。そういう意味ではオール3点でも上出来でした。大岩を巻く右ターンが落ち着いて処理できたので、その先のヒルクライムにうまくつなげることができました。
<hiko的難度8>


今回の課題から3つ選ぶとすれば、、、
●ゴロ岩の沢とヒルクライムの経験を積む。
●ラインの読みが上手いか下手かは成績に大きく影響するので、目を養う。
心理的な冷静さと粘り。
ですね。