大会を振り返って(NBクラス)

今回の大会は7セクション×3ラップという設定が大きな特徴の大会でした。
コンディションはドライですから、いつもの3分の2程度というセクション数ではかなりの接戦となる可能性がありました。


結果から見ると、確かに3位から7位までが4点差の大接戦でしたが、今回の優勝スコアが減点19で、減点30を切った選手は4名ですから、大会としての難易度は絶妙の設定だったと思います。
いずれのセクションもラインやコーステープの位置が練り上げられており、攻略し甲斐のある好セクションでした。
それはラップごとにスコアが良くなっていったパターンの選手が8名いたことからも、うかがい知れます。




●オールクリーンセクション
4セクが最多で11名。次いで2セクが2名。5セクと6セクが1名でした。
●クリーン率最小セクション
3セクのクリーン率0%(クリーンなし)。次いで1セクの4.7%(2名がクリーン)。次いで7セクが17%、5セクが24%(以下略)
●クリーン獲得数
11が2名。8が3名。7が1名。(以下略)
●クリーン数
1ラップ目22。2ラップ目31。3ラップ目34。総合クリーン率30%。
●5点数
1ラップ目9。2ラップ目8。3ラップ目8。総合5点率9%。




クリーンが出なかった3セクは、イン直後の浮き根ゾーン鋭角ターンで足が出てしまうからです。NAクラスでも2つしかクリーンが出なかったことから、このポイントの難しさが読み取れます。


次いでクリーンが2名しかいない沢の3セクは、インから滝までのガレ沢ゾーンが長かったことと、そこから先の登りが難しかったので、3点と5点が連発しました。


クリーン率17%の7セクはゴツゴツ角張った岩盤キャンバーのライン取りがシビアで、繊細なライン取りとアクセルワークが求められました。


そしてクリーン率24%の5セクはターン途中から助走を開始しないと間に合わない登りの岩ステアが難関でした。




●反省点
・全く歯が立たなかったのが沢の1セクで、ガレ沢と岩盤登りは普段でも練習する機会がほとんど無かったので、経験不足がもろに露呈し、ここだけで13点もの減点を食らってしまいました。これはとにかく練習して苦手克服に努めるしかありません。
3セクの浮き根ターンは、振りの技を磨いて根っこゾーン脱出の体勢をつくれるようになりたいところ。
いずれのセクションも、難所的にはNBレベルを超えた技術が求められている部分があると思いますが、NA昇格を目指すからにはNBの間に身につけておくべきテクニックだと思います。
・3ラップ目には上記以外のセクションは全てクリーンで回れたので良かったです。これは、「マインダーとしての自分」が良く働き、視線を早めに先へと送ってラインや走りのイメージを掴みながら落ち着いて攻略できたからだと思います。結果として参加選手の中でもっともクリーン数が多い(同クリーン数がもう1名)という結果になりました。オールクリーンセクションも私が最多の3でした。
ただ、この事は裏返せば1ラップ目の走りが固くて悪すぎるという事の現れでもあり、それも今後の課題です。
・ターンで失敗したり苦労する事が減り、最近力を入れて取り組んだターン練習の成果を実感できました。
・バイク的にも先日のエンジンオーバーホールで復活したパワーがステアと登り斜面の失敗を減らしてくれました。
・振りも緊張せず普段のイメージでできたので、今後の戦力として使えそうな手応えを感じました。


という訳で、思いがけず3位に入賞でき、これまでの成果と今後の課題も明確になるなど、今シーズンを気持ちよく締めくくる終わり方ができて良かったです。(^^)