「岩場の週末」を振り返って

この週末は、岩場の難しいラインにチャレンジしていくつか走破することができました。
それは、この冬の岩場練習で掴んだコツを当てはめてみてうまくいったラインもありましたが、また一方ではイメージが掴みきれないまま、強引にトライして、偶然成功しただけのものもありました。
「上りつめる連続ステア」はその最たるもので、「気持ちが負けてアクセルを戻したらダメ!」と言い聞かせながら成り行きで突き進んだだけでした。


でも、それは単に「行けた」だけであって、「行けるようになった」のとは大違いです。
ラインのインからアウトまで、自分が描いたイメージ通りにバイクを操作しようとして、それに近い事ができているなら「行けるようになった」と言えるのですが、実際のところは、恐怖の館を脱出するかのごとく無我夢中で、どう操作したのかすらハッキリと思いだせないのですから、これはほとんど「暴走」に等しい行為ですね。(苦笑)


そんな危なっかしい走りになってしまう理由は、「どう操作したらいいかわからない」という事に尽きるのですが、「どういう状況で」という点を振り返れば、今後の新たなテーマが見えてきそうです。
という訳であれこれ振り返ってみました。


<操作が分からなくなる状況>
●バイクのピッチングが激しい登り傾斜の岩場
 →Aバイクの姿勢変化が激しい
 →Bグリップの変化が激しい
 →C重心位置の変化が激しい
 →D走行抵抗の変化が激しい
 →E必要な操作の判断が難しい
 →F操作のタイミングが難しい
 →G危険性が高く恐怖感がある


そんな状況の中では、
失速しない、引っかからない、それない、という事だけで頭の中が一杯です。


これらの状況から言えるのは、「バイクが激しくピッチングする状況」への対応力が私には不足しているという事です。


同じラインを走る上級者の走りを思い出すと、バイクが前後に大きく揺れながらも、ステップ位置はあまり上下しない感じで、ライダーもリラックスしてステップの真上に立っている印象がありました。
なるほど、ステップさえ滑らかに移動できるのであれば、地形やバイクの姿勢の変化もライダーに影響しにくい訳です。
もちろん、不規則な地形ですから、前後同時に下がったり上がったりもあります。
そういう場合、ステップは上下に動きますが、それは膝の屈伸で吸収する。
あと、登り傾斜や岩に引っかかる際の走行抵抗に対応するアクセルの操作などありますが、まずはステップを中心にバイクをピッチングさせるような走り方に膝の屈伸を加えた走法を会得できないものかと考えています。


また、ステップ中心でバイクのピッチングが使えるようになると、フロントが上がるピッチングの動きを利用して次のステアへと前輪を転がし上げるような合理的な操作が可能になります。


今後の練習ではそのあたりの操作を新たなテーマにしてみようと思います。