近畿選手権第8戦(最終戦)猪名川大会

爽やかな秋晴れに恵まれ、最高のコンディションで最終戦を迎えることができました。


今回で思い出深いNBクラスは走り納めになります。
なので、ちょっと感慨に浸りながら、じっくり名残を惜しんで走るつもりという事もあって、いつもなら念入りな開始前の下見は、さっと軽く見て回る程度で済ませました。
しかも6・7セクは主催者側の事情があって今回変更された通路が見つけられず、下見ができませんでした。(笑)


<1セク>

NBにとって前半は通路のようなレベルでした。





後半は、沢に下ってすぐにフルロックターンからの登り加速がミスを誘う設定でした。




<2セク>

狭いスペースのインから、いきなりストン、と川原に下るイヤな感じの設定です。





このセクションから枯れ沢のセクションが4つ連続します。
川原に下ってから反対岸の斜面を登るラインがゴロゴロザクザクしていてミスを誘う設定でした。
私はこの沢の走りが苦手なので、競技開始後に、スタートセクションとなるこの2セクで必要以上に下見の時間を費やしてしまったのが、後々になって響いてしまいました…。




<3セク>

ここも枯れ沢を斜めに一往復する設定です。
前半の枯れ沢にある斜めの溝がミスを誘う設定でした。




<4セク>

長いです!
しかも私の苦手な「凸凹した岩だらけライン」でいやというほどターンを強いられます。




<5セク>

狭い谷の枯れ沢にあるセクションです。





最初の2本丸太を超える右タイトターン。





それから後半にある両岸の登りラインと、合わせて3か所がミスを誘います。


<道路沿いの沢(上流側)にある6セクと7セクは画像がありません>




<8セク>

難所でした。
おまけに大勢の注目を浴びながらトライするギャラリーポイントでした。(^^ゞ


最後に岩のステアを超えてから、大きな岩を縫うように左へ抜けるラインが多くの選手を悩ませました。
NBでは4名がそれぞれ1回クリーンを出しています。
私もその中の一人に加わることができました。(^^)v




<9セク>

下って、登って、下ってまた登るという高低差のある設定です。
下った場所は思わず足がでてしまいやすいワナがしかけてあります。




<10セク>

タイトターンからの丸太越えに苦戦しました。
画像の見た目と違い、実際はフロントアップすらできない感じでした。





後半は沢に下りてターンしてまた昇り…





反対側からライダー目線で見るとこんな感じ。








こんな感じでざっと下見を済ませ、競技がスタート。


時間をかけて遅回りするつもりで、スタートの2セクの下見を始めたら、早くも渋谷選手が風のように駆け抜けていきました。
彼ほどのレベルになると、近畿戦では下見なしのアドリブ的な対応力だけで攻略しているようです。


一方私は、立ち上がりの1セクション目ではぜひクリーンでスタートしたいので、「石橋を叩いて渡る」のことわざ通り、念には念を入れて何度もラインを見直し、他の選手の走りを参考にしつつ、自分の走りがイメージできるようにします。


すると、またスーパークラスのライダーが駆け登ってきたかと思うや、これまた即座にセクションイン。


今回のスーパークラスは早回り競争でもしてるの!? と思ってよく見ると、あれ?
また渋谷選手ぢゃないですか???






なんと私は、一回もトライしないうちに、渋谷選手に1ラップ周回遅れにされてしまったのでした。,(゚o゚),
時計を見ると、競技開始から30分経過。
これではいくらなんでも遅過ぎちゃうの?と、ようやく気付きましたが、まだ危機感を感じることもなく、思い腰を上げてトライ。
30分かけた甲斐あってクリーンでスタートできました。(^^)


でも、あれで3点とか喰らっていたら、30分も費やしただけに落ち込みも大きかったカモ?
下見は大切ですが、時間をかけ過ぎるのも考えものですね。


その後も1ラップ目は慎重に下見を繰り返しながらトライ。
正午の昼休みまでに2時間半をかけてちょうど1ラップ終了と、これまでにないスローペースの展開となりました。






午後1時に後半がスタート。
残り1時間半で2ラップしなければなりません。


少し焦りつつも、2ラップ目はまだ、少し下見もしながらトライしていました。
ところが、、、
2時をまわり、残り30分を切った時点でようやく2ラップ終了。


さすがにこれでは間に合わないと気づき、そこからは大慌てで回りました。
息は切れ、握力が落ちるは、疲れもどんどん溜まるはで、腕を振ったり深呼吸をしながらつぎつぎと慌ただしくセクションイン。


しかし残り時間はみるみる無くなり、9セク・10セク・1セクの残り3セクションになった時点で、競技終了まであと5分…。


焦る心で計算して、クリーンが難しい10セクを申告5点にすれば、タイムペナルティーは避けられるカモ!?
という事で、とうとう生涯最初の申告5点を受け、1セクへダッシュ
着くなりインしてクリーンしたあと、即座に引き返し、本部へダッシュ!!
本部前でバイクを倒して飛び込むようにカードを差し出すと、競技終了45秒前でギリギリセーフでした!






カードから振り返ってみると…

クリーン×14、減点1×4、減点2×3、減点3×8、減点5(申告)×1で、減点合計39点。
出場25台中8位でした。
獲得ポイントは8点にボーナスポイント3点を加えて計11点となり、シリーズ合計ポイントは63点で今シーズンを終えました。






今回の反省点としては、4.6.9.10セクの4つのセクションでクリーンが取れなかったことで、ここはもったいない減点でした。
これは、1ラップ目に時間をかけ過ぎてしまい、2ラップ目から焦って回ったのも大きく影響しています。


一方、7、8セクでクリーンが取れたのは上出来でした。
ここは慌てて回っていた3ラップ目にも関わらず、攻略のイメージがしっかり掴めたので、集中力を発揮できました。






終戦を終え、今シーズンを振り返ると、NA昇格ポイントに到達できたのは良かったのですが、雑なトライでつまらない減点を喰らってしまう事が多く、そのせいで順位も伸び悩みました。
また、岩盤やガレ岩の練習をしていないので、経験不足によって苦労する事も多かったです。


このままでは、来シーズンは大変なことになってしまうので、これから始まるオフシーズンは、ますます一日一日を大切に練習しておかないとダメですね。
というわけで、今後はできるだけ出稽古もするなど、経験の幅も広げて来シーズンが迎えられるように頑張りたいと思います。