今日の練習

先週の練習の様子です。



この溝のある地形は、難しくて(怖くて)一部のラインしかトライできなかったのですが、最近は徐々に通れるラインが増えてきている場所の一つです。
私は怖がりで「石橋を叩いて渡らない」(笑)、タイプなのですが、それでは今のレベルから抜け出せないので、「怖いラインの克服」が今後の大きなテーマになっています。


この「恐怖感」なのですが、自分の経験上から思うに、
「行けそうだけど、、、失敗したらタダでは済まない」
という場面で生じる感情なので、恐怖感さえなければ割と簡単にクリアできるレベルだったりします。
そこで、対策としては、
●トライするラインを念入りに観察する。
●クリーンしている人の走りを観察し、コツなど伝授してもらう。
●怖さや焦りのあまり、ついやってしまいそうな、ありがちな失敗を予想し、「どういう操作ミスが失敗の原因になるのか?」を明確にし、絶対にやってはいけない操作を頭にインプットする。
●きれいにクリーンしている自分をイメージし、アクセルやクラッチ、ブレーキ、ボディーアクションなど、一連の流れでメンタルリハーサルする。さらにクリーンした瞬間の達成感まで強くイメージする。
●「絶対に行ける!」というゆらがない強い気持ちが持てたら、操作の手順を大きな声で言いながらトライする。


こんなこと当たり前、と言えばそうなんですが、(笑)


トライアルにつきものの「恐怖感」は、その捉え方がひとそれぞれです。
私は「恐怖感」は上達の妨げではなく、「恐怖感」こそとても大切なトライアルの「センス」であり、そこにある宝物をどれだけ見つけ出せるかが肝心なのだと考えます。


だから、恐怖感に対して「怖がり」「ビビり」などという否定的なイメージや、自分に対するマイナスのイメージを抱くのは、それこそが一番避けるべきデメリットではないのかと。
「怖い」という理由だけで、思考停止していたら、せっかくの上達のヒントをみすみす捨ててしまうようなものです。


「怖い」と感じたら、トライはあきらめても、せめてその怖さの原因をよくよく見極めてみる、というだけでも、大きな進歩の手がかりにつながるかも知れませんしね。






さて、今日の練習ですが、
●怖いラインの克服
Nさんが不調で泣かされてきたバイクも復活!
そうなると、練習場では走れない場所がないのではないかと思えるほど、手のつけられない勢いで縦横無尽に駆け巡っています。
そんなNさんに、私が「このライン、怖いけどいけるかなぁ〜?」と話しかけると、いともたやすくクリーン! さすがです。(゚ o゚;)!


で、Nさんにイメージをもらった私が、恐る恐るトライして新たなラインを制覇する。
そんなパターンで引っ張ってもらっている訳ですが、お陰で今日は2本の恐怖ラインを克服できました。(^^)
どちらも、曲がりながらの狭い激下りで、下る(落ちる)瞬間にリアが浮いたりするので、スリル満点でした。


●苦手ステアの克服
とりあえず1m以上の高いステアが苦手で、フロントをすくい上げるのが思うようにコントロールできません。
土の真直角を含む目の高さのステアでは、時々フロントが軽く刺さり気味で、上がれるものの、いやな衝撃を感じて失速します。
一方、その隣にあるごつい木の根が絡んだステアは、ステア手前のスタンディング状態からエンジンを吹かし過ぎずにリアホイールをグリップさせて転がし上げる感じが、ほぼイメージ通りにできて初制覇できました。


怖いポイントや苦手ポイントを克服できると、すごくうれしいし自信がつきますね!
はっきりと自分の走りが一皮むける感じがして、気分が盛り上がります。(^^)


●リア振り苦手方向の練習
リアを右に振るのはかなりできるようになってきたのですが、左に振るのは難しいです。
右バッターが左ボックスに入ったようなものです。(笑)
どうも、振り始めのきっかけで、腰がワンテンポ早く振り方向へ出てしまうようです。
もっと逆の右へ腰を位置してタメを作っておいてから、一気に左へ腰を先行させる大きなアクションが必要なようで、これを意識すると、時々大きく振れることがありました。


●真直角リア飛ばし
70センチのステアでのリア飛ばしは、あるコツを意識するようになってから割と簡単にできるようになってきました。
この感じで横の1m真直角も行けたらいいのですが、全然行ける感じがしないので、今の高さでもっと余裕がもてるようになってからになりそうです。


●目の使い方
目の使い方一つで、アクセルワークや姿勢が良くなることがあります。
特に今日はグリップの悪いヒルクライムと、木の根が絡んだステアで目の使い方が効きました。
これも今後の研究課題です。