ガースー黒光りトライアル大会 第一戦





昨年は毎回のように一番乗りしていたランドスポーツ南大阪の会場ですが、今回はすでに10台近くも先客がいました。
前日は寒波の中、雪景色の中で練習し、今日はドロドロだろうと予想していたコンディションは、良い方向で裏切られ、いつもよりもむしろ良い位。




昇格が決まった頃は、NAデビューはさぞかし緊張するだろうなと思っていたのですが、じたばたしても始まらない、なるようにしかならないと思うようになったのと、南大阪練習会でNAラインを経験していたこともあって、昨年と同じような穏やかな気分で会場入りできたのは、自分でも少し意外でした。


それに、顔見知りも増えているので、会場での会話も弾み、練習場にいる時のようなリラックスした雰囲気で過ごせるのも大きいようです。(^^)






しかし、実際のセクションを見たら、にやけた顔も凍ったようにひきつってしまうかも?
というわけで、Nさんと時間ぎりぎりまで入念な下見を行った後、ついにNAデビュー戦の本番がスタートしました!!







<1セク>5-2-3

インの下りで刺さりそうな窪みを越えて沢に入り、右ターンするポイントです。
小さな滝壺のようなところは、前輪がほとんど水没してしまうほどの深さがある水没ポイントです!!!
その先の岩盤の川底は、ヌルヌルですごく滑ります。
私は2ラップ目に前輪を滑らせて一瞬で転倒してしまいました。(^^ゞ








<2セク>3-2-3

インして川底を進むと現れる岩の登りです。
ラインは狭く段差があり、傾斜も強いので、タイミング良く勢いを先へとつないでいかないと登りきれません。
左ターンから上手くラインに乗せないといけないこともあり、苦手意識が強い登りです。
ところが今回は、1、2ラップクリーンで登り切れました!
なのに、その先でもったいない減点が!(>_<)








<3セク>5-2-2

強烈な連続ステアです。
NAは2段までですが、高さのある2段目を上がるとホイールベース分しかスペースがなく、そこから右へ抜け出さないといけないという非常にテクニカルな構成です。
1ラップ目は2段目でまくれて上がれず失敗。
でも、2ラップ目以降は攻略イメージを変えてきれいに上がることができました!(^^)v
なのに、その先でまたまたもったいない減点が…。(>_<)








<4セク>3-1-2

赤土の斜面を登り下りするセクションです。
一旦下ってからターンを繰り返しながらの登りが続きます。
最初に丸太ステアを越えて細いわだちのような溝を斜めに超え、さらにもう一段上りつめたところにこんな浮き倒木が待ち受けています。
越えること自体は簡単なのですが、越えた後のシビアな下りターンを考えておかないと必ず足がでます。
私もその下りターンにやられました。(>_<)








<5セク>3-5-5

ここはイージーセクションのはずなのですが、この短いヒルクライムがフカフカヌタヌタでして、手前の滑る岩盤ターンで加速をためらうと、もう登れませんでした。(>_<)
なんとももったいない大量減点を喫してしまいました。
こういう状況をしっかり練習しておかないといけません。








<6セク>3-5-5

前半のこの高い丸太ステアはなんとオーバーハングになっています!
右端の木の根がきっかけとして使えるのですが、ハンドルが木に当たりそうで乱れやすいという設定。
私は2ラップ、ステアに近づき過ぎてしまい、上がれませんでした。(>_<)



後半には名物ヒルクライムが待ち受けています!
1ラップ目は気持ちよく駆け上ってこの斜面はクリーン。
なのに、3ラップ目は途中で失速して停止。
バイクを下すのも怖くて大変な急斜面でした。(>_<)








<7セク>3-1-0

ここも名物岩盤斜面です!
高い位置から28㎜のワイドで撮っているので傾斜やスケール感が表現できていませんが、実際は見上げるようなゴキゴキの岩だらけ斜面です!
今回のラインは、登りきったキャンバーターンの部分が特にステアのような凹凸になっていて、そこからいきなり左へ落ちるような下りの組み合わせとなっており、かなり難度が高い設定でした。
私も非常に恐怖心を感じるセクションでしたが、今回はラインとアクセルワークの読みが見事に当たり、3ラップでわずか4点の減点!
しかも今回唯一のクリーンがここで出せたので最高の気分でした。ヽ(^o^)丿
(ちなみに、NAの全てのトライを通してクリーンは5回のみ)



アウト側から見たらこんな感じ。
上がるほどに傾斜が増す岩盤が分るでしょうか。
下りの後半も怖いポイントの連続でした。



最後の下りもビビって足が出てしまうライダーが多かったです。








<8セク>3-5-3

インから土の斜面を駆け上ってキャンバーターン。
一旦下って沢でUターンしてから今度は大きな岩の盛り上がりを連続して登るキャンバーターンが待ち構えています!



これがそのライン。傾斜の強さが分りやすいと思います。
岩を上がってからのラインも難しく、どうしてもバタバタと足がでてしまいます。
2ラップ目の5点は最初のキャンバーターンでのエンスト…。
この岩にたどり着けませんでした。(>_<)








<9セク>5-3-5

8セクと似たようなレイアウトです。
薄暗い斜面で、画像の数倍、実際には怖さを感じるキャンバーターンです。
まっすぐ上がる分、あの高さで根っこ段差を越えてからカクン、と下向きに右ターンするのが恐ろしいポイントでした。(>_<)



やっとの思いで下ると、再び現れた登りが目前に迫ります。
ザラザラと滑りやすい斜面を加速するので、思うように勢いがつかず2度も上がれませんでした。(>_<)



しかもこの先もこんな状況を下ってからようやくアウトです。








<10セク>3-5-2

沢を2度横切るキャンバーターン。
なんてことない斜面なのに、一度失速して上がれませんでした…。(>_<)



NBゲートからNAゲートを狙うのがここの攻略ポイントでした。
不規則な地形で油断ならないラインです。



そして最後に気力と体力を振り絞って、フルロックに近いターンから根っこだらけのキャンバーターンを越えるのですが…


2ラップ目からは1セクスタートで回ったので、3ラップ目の8セク以降は腕や脚がけいれんを始めており、下りブレーキで手の力が入らなくなってきたのでさあ大変!(>_<)
10セクの最後の下りなんて、あわやノーブレーキの激下りでアウトに突進してしまいました。(>_<)






 + + + + + + + + + + + 






スコアカードから振り返ってみると、

クリーン×1、減点1×2、減点2×6、減点3×12、減点5×8、減点合計95点。
出場20台中、16位でした。




というわけで、怪我どころか、転倒も軽いのが1回のみと、人車共にダメージなくNAデビュー戦を終える事ができました。(^^)
しかも、13位が94点、14位から16位までが95点でクリーン数も同じという大接戦のスコアでしたから、ポイント圏内目前まで迫るという、予想以上の上出来のスタートを切ることができました。(^^)♪


さらに、私と一緒にNAデビューした練習仲間のNさんは、なんと8位入賞!
デビューで8位ですから、NAのセクションに慣れてくれば、今後の伸び代も考えて、面白いことになりそうです。
(それを言うなら、今回8位以内にNAデビューのライダーが4名ですから、すごいですね!)


他にもNBクラスに出場した練習仲間3名が上位入賞と、快調な滑り出しでした。(^^)


これって、練習仲間では私以外の4人が皆賞状GET!ってことなんですね!


う〜ん、
そう考えると正直ちょっぴり悔しいですが、今回のNAクラスは優勝が55点。4位が71点。12位が91点だったので、私がそんなにひどく離されていた訳でもないようですし、今後の励みにつながるモチベーションとしては、すごく良い結果だったのカモ。(笑)




しかも、何といっても真剣に、そして大笑いしながらリラックスして心から大会を楽しめたのが、一番の収穫でした!!


あれほど怖かったNAクラスですが、「トライアルをやっている」という充実感をたっぷり味わいながら楽しめる事が分って良かったです。(^^)






以上、ガースー黒光りトライアル大会 NAデビュー戦レポートでした。