'10 夏のカブツーリング (その3)
巌立峡のあるエリアは、温泉もあるし、それから面白い道もあります。
特に、小坂を経由せず、下呂温泉から直接巌立峡方面を目指す山越えルートは、
秘境ムード満点のロングダートを堪能できるので、
私の取っておきの秘密の抜け道だったりします。(^^)
こんなルートを通る時の力強い味方がGPSナビなんですね。
過去の探索で、月夜沢林道以外に面白い林道をいくつも見つけているので、
そんな林道をカブで巡って見るのも面白いかなと思っています。
さて、ツーリングの続きです。
次は中腹の濁河温泉を目指す事にします。
場所が山奥だけに、降られるのは間違いありませんが、
こちらも秘境ムード満点なので、あえて訪れてみようと思います。(^^)
ここからは一気に標高を稼いでいくことになります。
最高で10%の勾配がある上り坂は、トップでは歯が立ちません。
2速でエンジンを唸らせば、40km/hでグイグイ登ってくれます。
89ccの排気量は、のんびりとスイスイの両立にちょうど良い感じです。
これで4速だったらベストかな?
まあ、フレキシブルな特性のエンジンのおかげで、トップギアの3速は、
30km/hから80km/hまで実用レベルでカバーしてしまいますから、
欲しいのは「登り坂とワインディング用の2.5速」になりますね。(笑)
話を戻して、、(笑)
そんな道路脇に、こんな滝があったりします。
滝の手前に咲いていた花です。
葉っぱの色と形がなかなかおしゃれな感じで、
ピンクの花が一層引き立っていました。
濁河温泉の表示に従い、さらに御嶽山の奥懐へと延びる道を辿ります。
曲がりくねって延びる道は、カブでもコーナリングの楽しさを十分に堪能できます。(^^)
何度もコーナリングを繰り返すうちに、だんだん慣れてきて気分はサーキットです。
対向車は30分に一台程度でしょうか?
コーナーの先から突然材木満載の大型トラックが現れることがあるので、
油断なく常に対応できる走りを心がけます。
リアサスはイニシャルを強めて車高を上げてあり、
バンク角が十分にあります。
それでも、この道ではジャーッ、と何度かセンタースタンドが接地。
決して無理はしていませんが、速い切り返しで一気に向き変えすると、
リアサスは一旦伸びきってから強く加重される分、さらに車高が下がってしまうのですね。
この時、リアサスのダンパーが抜けていると勢いよくスタンドが接地して
危ない事になるのですが、ダンパーが効いているサスのおかげで、
「そろそろ限界が近いよ〜」と、やさしく教えてくれる感じです。(^^)
道路の右側は、切り立った崖が深い谷の底まで落ち込んでいます。
その谷を挟んだ向かい側に御嶽山があるのですが、、、
標高1800mあたりでしょうか、線を引いたかのように、
その高さを境に、上は雲に隠れてしまっています。
この画像の奥の谷筋へ分け入った先が濁河方面です。
行先でもあるその方向を良く見ると、しっかり降っているようですね。(苦笑)
御嶽山を望む休憩ポイントなのですが、もちろん雲に隠れて見えません。
楽しい道はあまり疲れないので、ちょっと休んですぐ出発。
こんな感じのカーブが延々と続きます。(笑)
樹木の伐採も盛んで、林道も多く見かけます。
次第に自然の表情も、厳しさを感じさせる光景へと変わってきます。
先ほど谷を挟んで眺めた、その雨雲のエリアへとさしかかりました。
ここで、再びカッパ着用。
濁河スキー場。
標高も1800m近いはず。
気温も低くなり、この先ではとうとう16℃を経験。
さすがに寒かったです。(笑)
夏山をなめてはいけません。本当ですね。
この先、御嶽山の中腹を巡る道は、強いシャワーの中を走るように、
ザーザー降り、道路一面に水が流れ、まるでボートに乗っているみたいな
感じでした。(笑)
こんな状況の画像が撮れたらいいのになぁ〜、、と思いましたが、さすがに撮影は、、、
ここで紹介できないのが残念です。
ジャブジャブ濡れまくって走っているので、エンジントラブルでも
起こらないか不安になるほどでした。
こんな山奥で雨の中、バイクが動かなくなると、、、
想像するだけで怖いです。
でも、何事もなかったかのようにトコトコと、
カブは健気に走ってくれました。(^^)
御嶽の中腹をひとっ走りし、寄り道も終了。
ここからはまっすぐ宿を目指します。
雨ゾーンを抜けた峠でカッパを脱いで、ついでに道端でオ○ッコをと、、、
誰もいませんが、一応ちょっと茂みの方へと数歩。
ふと気配を感じて何気に前を見たら、うわ、石仏が!!
それも怖いお顔の不動明王様でしょうか。ひぇ〜。
バチが当たっては大変です!
「し、失礼しました。、、あ、、それからツーリング道中が
無事でありますように、よろしくお願いします。」
あわてて場所を変えて用を足しました。(笑)
御嶽山は山岳信仰の山でもあるので、こんなけもの道を辿る
修行僧もおられるのでしょうか。
旅の道中、全く人の気配のない山奥で石仏と対面すると、
神や仏の存在をリアルに感じてしまう私でした。
何年振りかで通る道です。
緑のセンターラインです!
舗装は崩れてジャリジャリだったりして、ほとんど
ダート状態です。
ところどころ補修が行われていますが、すぐに痛んでしまうようです。
四輪の行き違いができる場所はとても限られています。
自分まで緑色に染まってしまいそうな気分が味わえます♪
おっ!
木漏れ日です!
青空と太陽!
オレンジ色のユリも輝いています!
山を抜けて小さな集落へ、
別荘まであとわずか。
私のゴールを出迎えてくれているかのような沿道の花々。(^^)
自宅からカブでトコトコはるばる380km。
色々あっただけに、ここまでたどり着けた感慨もひとしおです。
はい、ログハウスの別荘が見えました!
本日のゴールに到着です!ヽ(^o^)丿
カブもよく走ってくれました。
お疲れ様〜。
別荘のオーナーに招き入れられ、
荷物を降ろして着替えると、歩いて5分の温泉へ。
手足を伸ばしてゆったりと湯船につかります。
いやぁ〜、極楽、ごくらく!!
温泉でツーリングの疲れを癒した後は、
テラスで暮れゆく高原の涼風に吹かれながら、
ビールに焼き鳥バーベキュー。
くぅ〜〜〜、最高!!!!
会話も盛り上がり、至福の一時。
これだからツーリングはやめられません。(笑)
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