選手権デビューな方へ



いよいよ今年の開幕戦が目前に迫ってきました!




私は選手権に出るようになって今年で5年目になります。
大会の雰囲気には慣れてきたとはいえ、やはり開幕直前はドキドキワクワクします。(^^)




5年前を振り返れば、それはもう、緊張と興奮で、期待よりも恐怖が上回っていました。(苦笑)


それまで選手権を見た事も、会場に行った事もない私がいきなり出場したデビュー戦は、
いろんな意味で非常にインパクトの強い体験でした。




さて、噂によると今年の近畿選手権はNBデビューな方が多いそうです。
私の練習仲間でも、今年はデビューされる方が数名おられます。




もし、5年前の私にアドバイスができるとしたら、今の私なら何を伝えるでしょうか?




そんなイメージで、予備知識がほとんどないまま不安な気持ちでデビュー戦を迎えようと
している方に私のブログが少しでもお役に立てればと思い、今回のネタとしました。



なお、以下の内容はあくまでも私個人の考えですから、参考になるかならないかの
保証はできません。あしからず。ということでお願いしますね。(^_-),



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今日届いた受理書によると…


近畿選手権第一戦は10セクション3ラップですね。


競技時間は5時間なので、1セクションにかけられる単純平均は10分です。


私のペース配分では、1ラップ目に費やす時間と、2ラップ目以降の時間が同じくらい
なので、それで計算すると昼休憩までに1ラップと少し回る感じとなりそうです。


ただ、南大阪は沢など渋滞セクションが予想できるので、それを見込んで、できれば
午前中に2ラップ目の半分まで消化しておきたいです。


ちなみに渋滞は皆が下見をしなくなる後半から発生するので、前半で1ラップ
できないとかなり時間をロスする可能性もあります。
(実際の流れが必ずしもそうなるとは限りません、あくまでも一つの想定です)


というわけで、競技時間中の下見の時間はできるだけ少なくした方が試合運びで有利ですから
競技開始以前の下見が重要です。
特に沢は競技開始後は下見すらろくに出来なくなる場合も多いです。
(ただし、セクションは競技直前に変更が加えられる場合もあるので注意!)



あと、初参戦の方は、無理っぽいと思うセクションでは申告5点を活用するのも
立派な作戦の一つです。
これで時間と体力消耗を大幅に節約できるので、その分、他のセクションのスコアが
伸びる事も期待できます。


もちろん、果敢にチャレンジするのも大切です!


なので、自分と似たレベルの選手を見つけて、トライの様子を観察するなど状況を
見て判断し、危険な転落で怪我やマシンの破損が生じる可能性が高いと判断したら
それなりの手段があるという事を理解して下さい。


南大阪は地形が変化に富んでいるので、結構クラッチやブレーキの操作が多く、握力を
消耗してしまう事もあります。
そうなると、セクションの中でマシンのコントロールがますますできなくなるので、
こういった時が危険です。




ちなみに私も申告5点は何度も活用しています。(^^)




あと、緊張しまくるのは仕方ないので、緊張を味わい、それも楽しむ気持ちが大切♪


トライアルは「できない」事も楽しむ競技なのですが、大会になると失敗を否定する
気持ちに陥りがちです。
しかし、失敗は自分の弱点を教えてくれる大切な宝物ですから、その後の練習のテーマに
すれば実力アップの近道になります。


周りの選手を見ると、神様のような色つきゼッケンの選手はもちろん、白ゼッケンの選手も
みな上級者に見えて、自分がこんなところにいて良いのだろうか?とすら思ってしまうかも
しれません。


でも、そんなことはありません。大会慣れしたベテランはNBには少ないです。
周りにはドキドキ不安だらけの選手がいっぱいいますから、そう思って周りを見渡してみて
ください。


隣り合った選手に話しかけてみると、案外相手も話しかけられてホッとするものです。
(トライ直前の選手に話しかけるなど、相手の集中を妨げるのは避けましょう)




セクションの列に並んでいる間、ずっとエンジンをアイドリングさせている選手もいますが、
自分の前が二人になる位までは、可能な範囲でエンジンを止めましょう。
エンジンを止めた時、右手でクラッチを切り、左手でニュートラルを出すのが簡単かも知れません。
これで手や腕もリラックスして待機できます。


4ストは排気音がうるさいし、2ストは排気ガスが臭くて目やのどに刺激がきついです。
そのあたりはマナーやエチケットの範囲だと思います。


2ストでちょっとかぶり気味の時に、少しエンジンを吹かしたりする事もありますが、
この時は、後の状況を確かめて、近くに人がいる時は、排気口から20センチ位に手の平を
かざして排気ガスが後ろへ飛ぶのを防ぎましょう。




最後に、


大会はオブザーバーをはじめとする競技役員の方々の並々ならぬ苦労で運営されています。


大会デビューの新人は、新人らしく「お願いします!」「ありがとうございました!」の
言葉を添えて、オブザーバーにスコアをつけてもらいましょう。
(もちろん黙っていてもOKですよ。ちなみに私は今でも言っています(^^))




もし応援に来られる方がいたら、給水サービスをお願いしましょう。
冬でも緊張でのどがカラカラになるので、これが有難いのです。「(^^)




他にも伝えたい事は色々ありますが、私で良ければ会場で気軽に話しかけてください。(^^)




選手権に出ていると、ライバルが次々と現れて、いわゆる「選手権仲間」が増えます。
これも楽しみの一つです。
そして、大会こそが最高の練習だと気づくことでしょう。


ドキドキ・ワクワクのデビュー戦まで残り数日となりましたが、お互い目一杯エンジョイしましょう!