未体験領域と既得領域

トライアルのための体力作りとして、今日は階段の2段飛ばし上りをしてみました。
ちょっとぎくしゃくした動作になりますが、これがあたかも1段飛ばしに見える位スムーズに上がれるようになれればいいなと思います。
これなら気軽にさりげなく取り組めるトレーニングとして続けられそうな感じなので、認定種目として採用。(笑)



さて、話変わって、、、
前振りは最近、セクションの中でも3〜4回連続で跳ねることができるようになってきました。
でも、振りを使ってかえって減点を増やしてしまっているようなレベルですが…。(苦笑)


それなら「振り」なんて使わない方が良いという事になりますが、ところがどっこい「さにあらず」ですね。
私のような「NBでノーポイントが多い程度の腕前」でも、いろんな意味で「振り」が使えるメリットを感じる場面があります。


たとえば、
●「ターンしながら障害物を越える時」
目の前の濡れて滑る倒木をターンしながら超える時など、ハンドルを大きく切ったまま、ヒョイとフロントを倒木に乗せるなんて操作は、前振りの要領が役に立ちます。


●「フローティングターンのきっかけとして」
小さなフローティングターンから、やや大きめのフローティングターンまで、前輪を浮かせるきっかけとして振りの要領が使えます。


●「斜め前のステアを超える時」
前輪の高さ程度までのステアへターンでアプローチしてきたものの、まっすぐ向けられないうちにステアが迫ってしまった時、前輪を振りながらフロントアップし、まっすぐになる向きでステアの角に当ててから、二度吹かしで越える時に役立ちます。
(昨日の練習では、この「向き変え二度吹かし」ができるようになってきたので気分が良かったです♪)


前振りは、「縮めたフォークの反発を生かしてフロントホイールを空中で横移動させる」テクニックなので、フローティングターンや向き変えしながらのステア越えも、同じ要領でコツをつかんでできるようになってくるのでしょう。
ですから、「初心者の時から、フロントホップの練習に努めておくべし」だと私は思う次第です。
(ただし、フルサイズのトラ車の重量やクラッチレバーの連続操作に負けない体格・体力が前提ですから、子供や女性は例外ですね。)


リア振りも、前振り同様、小さくリアを振る技から始めて、派手なジャックナイフターンまで、初心者のうちからどんどんチャレンジすべきだと思います。




トライアルテクニックの上達とは、<「未体験領域」の獲得+「既得領域」の熟練化> だと思います。
たとえば未体験領域へのトライが少なくて既得領域が狭いままだと、いくらその範囲で練習を積み重ねても伸びが頭打ちとなり、進歩の停滞につながってしまいます。
一方、「未体験領域」にも精力的にトライを続ければ、常に上達の勢いを維持でき、その積み重ねが「既得領域」の広がり+深まりとなります。
ですからトライアルのベテランの方々は、皆さん「既得領域」がとても広くて深く、セクションではいぶし銀のテクニックで常に輝き続けています!


私もそんなベテランを目指して「既得領域」の拡大に努め、末永くトライアルを楽しめるようになるために、今のうちに「未体験領域」へは気後れせずどんどんチャレンジすべし! と、改めて自分に言い聞かせる次第であります。(笑)
ただし、無茶しない範囲でね。(笑)