近畿選手権第7戦

亀岡トライアルランドで開催された近畿選手権の第7戦(NBクラス)に参戦してきました。


昨日は久しぶりによく降りましたが、今朝は打って変わって抜けるように晴れ渡る秋空!
早朝の気温は20度を下回り、少し肌寒いほどです。


例年この大会は残暑の厳しい中、長いセクションに苦しみながら体力を消耗する過酷さが特徴で、今回も10セクションを2ラップするというルールからもそれがうかがい知れたのですが、今回は幸運なことに、暑さからは解放されそうです。
しかも乾ききっていた地面に適度な雨のお湿りが加わり、グリップも最高です。


ただし…、コンディションが良すぎるという事は、セクション難度自体は高めになりそうですから喜んでばかりもいられません。
という訳で、いつも通り、じっくりと下見しました。


<1セク>
長いです。(・_・;)! セクションの範囲が広すぎてカメラに収まり切りません…

一旦沢に入り…再び沢から上がって






濡れたタイヤを滑らせてしまいやすい岩を超え…












その後も3回岩を超えてようやくアウト。






<2セク>

狭い左ターン直後の岩を超えてから沢に入り、ジグザグに行きつ戻りつして対岸でアウトです。






3セクの難所はこの窮屈なターンで、狭くてイン側の岩に車体がつっかえるので、フロントを外側の岩に乗せて曲がるフローティングターンが要求されます。
私はしっかりこの罠にはまってしまい、2ラップで3点も喰らってしまいました…





<3セク>

ちょっと高めの段差を経て沢に下り、いきなり大きく右ターン。して岸へと上がります。






岸へと戻るターンも岩だらけのラインです。






上がったと思ったら、また川へと戻され、もう一度右ターンで岸のアウトへ戻されます。


1ラップ目は最後の右ターンでテープが左ハンドルに当たるので、テープを切りたくなくて苦労したら足を着いてしまいました。
2ラップ目はさらにひどく、せっかく最初の右ターンをきれいに曲がれていたのに、うっかりラインを外れてしまい、「あれ!?」と思った時にはフロントが岩に乗り上げて転倒5点となりました…(;_:)





<4セク>

4セクもまず沢へと下って右ターン…






そこから20m程の長い沢走り区間があり、






最後にグイっと右ターンで沢の土手を駆け登ります。
このセクションは私のトラウマとなっている苦手セクションでして、案の定、1ラップ目は岩の間に挟まったと思ったらチェーンが外れてしまいました!
しかも外れたチェーンがドライブスプロケットに巻きついて喰い込み、簡単に外れそうにありません。
これがこの日の最大のピンチでした。
しかし2ラップ目は1点に抑えることができ、納得のいく走りができて良かったです。(^^)





<5セク>

ここは割と簡単なセクションでした。






1ラップ目はクリーンしたものの、2ラップ目は油断してしまい、なんと2点…
これにはガックリきました。(+_+)






タイヤステアは経験が少ないので、意外とひっかかりやすく要注意です。





<6セク>

上り下りを繰り返すテクニカルな難所でした。






最初の難所。
滑りやすい斜面のターンからスタートして、少しでも加速が鈍いと最後のステアでリアが越えてくれません。






もう一つの難所。
下でターンして助走を稼ぎますが、それでも最後のステア越えには加速不足の状態で失敗しやすいです。





<7セク>

迫力のヒルクライムです。






ライダー目線だとかなりの傾斜を感じます。





<8セク>

最初のステアは奥行きが短いので、フロントがどこまで前下がりになって着地するのか読めなくて、結構ためらいました。
3〜4台のNBライダーの走りを見てようやく決心がつきました。(苦笑)






このステアも高くて迫力があります。
上がり切れないとマズイので、吹かし気味に登ったら、2回とも少しジャンプしてしまいました。





<9セク>

一気に登りつめてから、下ってまた登るだけのクリーンセクションです。






このステアは登り途中にあるのですが、ちょっと角度のきつさが気になる岩です。





<10セク>

下見中のライダー手前のS字ターンは、ラインが甘いとイン側の岩に車体が接触して進めなくなるので、足が出やすいポイントでした。






スコアカードから振り返ってみると…


クリーン×10、減点1×4、減点2×2、減点3×2、減点5×2、減点合計24点で、29台中10位でした。


先に書いたとおり、4セクでチェーンが外れた時は、なんとかバイクをトランポまで運び、修理を始めようとしたものの、フロントのスプロケットにチェーンが食い込んでおり、どうにも外せずに途方に暮れかけていたら、運よくNさんが休憩に戻ってきて、手際よく解決してくれました!
まさに「地獄で仏」ですね。救世主Nさんがいなければリタイアだったかもと思うと、本当に感謝です。
あと、チェーンが外れた時、左ステップも岩にヒットしており、なんとアルミのステップはピンを通す穴が割れてグラグラになっていました。
これもノーマルのステップに交換。
一瞬の衝撃で使用不能になってしまうアルミのステップはもう使わないでしょうね、たぶん。


このピンチを切り抜けて競技に戻る事ができたのですが、その後5セクションから1セクションまで7連続クリーンしてしまったのですからトライアルというのは何がどう影響するのか分かりませんね。


今回の参戦で良かったのは、この7連続クリーンと、2ラップ目の4セクをアウト寸前の1点だけで抜けられたことです。
沢の走りもなかなか良い感触があり、あまり足が出ないで走れたのも良かったです。


一方、悔いが残る事は多くて、その最たるものは2ラップ目3セクの5点。
これは良い感じで沢のターンも決まったのに、それに集中しすぎてラインを間違えてしまい、焦って転倒までしてしまいました。
せめて足を着いて止まれば、ミスも1点ですんだかもしれないのに、このひどいミスには頭を抱えてしまいました…。(;_:)
チェーンが外れた4セクの5点も、トラウマ意識からくる焦りが原因です。
「しまった!」と思った時に、1点着いて落ち着き、最小限のダメージでリカバリーする。こういう対応ができないと毎回自滅してしまうことになります。
あと、終わってから冷静に振り返ってみると、2〜4セクは足がでたとしても、それ以外の7つのセクションは十分クリーン可能なレベルだったので、減点合計は15点以内を狙えていたと思います。
ところが実際は24点ですから、少なくとも9点は実にもったいない減点だったわけです。


このあたりの「もったいない減点」対策については、競技終了後にお会いしたエヌビーゴジュウさんとの会話で、とても示唆に富んだ貴重なアドバイスをいただけたので、今後に生かさなければと思いました。(感謝)





というわけで、自分の走りのふがいなさに悔いが残る今回の大会でしたが、10位のポイント6点が加わり、私のシリーズポイントは52点となりました。
シリーズポイントが50点を超えると、NA昇格となるので、私も来シーズンは黄色ゼッケン決定です。
そして私にとって一番のライバルかつ練習仲間であるNさんも5位の好成績で今回55点となり、私と同時に昇格を決める事ができたのもうれしい出来事でした。(^^)




一つの目標がクリアできた今、改めて思うのは、いつもの練習仲間をはじめ、練習場や大会で知り合った方達、「ブログ見てますよ♪」と声をかけてくれる方々やコメントを下さる方々、ショップや大会関係の皆さん、そして家族の理解、などなど、多くの方々のお世話になってきたからこそ今の自分があるのだという事です。
ここで感謝の気持ちを表したいと思います。
本当にありがとうございます。<(_ _)>




まだ実感が湧きませんが、今後の練習のあり方やら、意識を向ける方向など、少しずつ考えていきたいと思います。








とりあえずは、21日の合宿(の夜)が楽しみですね♪(笑)