近畿選手権第1戦(南大阪)

とうとう今シーズンの近畿選手権が開幕しました!


暗闇の中、心細い山道をくぐり抜けて会場に到着。今回も一番乗りでした。(笑)
全てが凍りついていた昨年とは異なり、今回は5月のような暖かさです。


夜明けとともに支度を済ませ、下見開始。
とりあえずは駐車場真横にある6セクションへと向かうことにします。

倒木ステアだらけのセクションに、軽く立ちくらみがしました。
ピンクのラインは特に手ごわそうな感じです。



ひとつ目のピンクラインです。登りターンの途中に今回新設された浮き倒木。しかも倒木を超えた先は左傾斜なのに、右ターンしなければなりません。



7セクションは上りの丸太ステアを超えてから滑る溝をさらに登らなければなりません。
緑のラインが直線的でよさそうに見えて、実際はピンクのラインの方が成功率が高かったようです。



8セクションはお約束のオフキャンバーな岩盤上りです。



3セクションは狭い溝でS字ターンの後半、画像手前の岩にフロントをぶつけそうになるので勢いが使いにくいのですが、タイミング悪くリアが根っこ段差にきっちり引っかかってしまうポイントです。しかもその先、根っことヌルヌルステアとタイトターンと、さらにオフキャンバーターンからいきなりキャンバーターンの登りへと変化にとんだセクションです。



4セクもお約束の根っこ斜面です。



このターンとその先が根っこに苦しめられるポイントです。



そして私が最大の苦手とする。第2セクションです。
今回こそ、悲願のピンクラインを走破できるでしょうか?
しかし、よく観察すると、黄色のラインは少し走りやすいように手が加わっているようです。
それに気づいてピンクを取るか黄色を取るか、心はヤジロべーのように揺れ動きます…。
迷った挙句、黄色のラインで行こうと決めました。(弱気)


今回のセクションはカメラで撮るには1枚に収まりきらなかったり、難所のラインをうまく捉えるのが難しいセクションが多く、どんなアングルで撮れば良いか?などど、余計な事まで考えながら下見したので、ミーティング寸前までたっぷり見て回った割には、十分ラインの検討ができませんでした。
でも、選手の中にはあまり下見に時間をかけない人も多いですね。このあたり、人それぞれの考え方なんでしょう。
確かに誰も走っていないセクションを下見しながらイメージした走りと、競技が始まって実際にトライしているライダーの走りには結構ギャップがあったりします。
難しいはずと思って時間をかけて見ておいたポイントなのに、実際は次々とあっさり通過されていく、というのは良くある事で、これなどはまさに「下手の考え休むに似たる」ですね。
とは言え、私などはちょっと見ただけでセクションのインからアウトまでの経路を覚えられるほどの記憶力が無いので、やはりしっかりとラインを目に焼き付けておく必要がある事に変わりはありません。(苦笑)


画像にはありませんでしたが、5セクは最後に凸凹岩盤のきついヒルクライムがあるなど、下見を終えての印象は、「開幕戦という想定にしてはかなり難しい」というものでした。


さて、今回私のスタートセクションはと言えば2セク。
…という事は、いきなり南大阪最大(=近畿戦シリーズを通して最大)のトラウマセクションから始めなければなりません!!
これはちょっとキツイなぁ…と思いながらウォーミングアップを済ませ、重い気持ちでトボトボ沢へと下って行きました…。






大会の結果をスコアカードから振り返ってみると…



クリーン×16、減点1×6、減点2×4、減点3×2、減点5×2で、合計30点。
順位は27台中11位でポイント5点でした。




今回、全くクリーンなしのセクションは3セクと7セクだけだったので、「まるで歯が立たない」といったセクションはありませんでした。
にもかかわらず30点も食らってしまい、実にもったいない結果となりました。
特に1セクでは1ラップ目簡単にクリーンだったのに、その後のラップは2回とも派手な転倒で5点!!
サービスセクションとなるはずのこのセクションだけで10点も費やしてしまう大誤算となったのが決定的なダメージとなりました。


どうやらこの日、私には水難の相が出ていたようで、1度目の転倒はダム型の滝つぼ手前でバランスを崩して止まってしまい、そこから強引に滝登りしようとしたのですが、バイクを滝の上に放り投げて5点。倒れたRTLが半分水没していて慌てました。
そして2度目の転倒は、今度こそ大丈夫!と思いながら滝登りの加速をしたら、滝つぼの石?で前輪をはじかれて、その場でいきなり横倒し!!
今度は私の左半身が水没してずぶ濡れになってしまいました…。(泣)


私は2セクスタートだったのですが、1セクから2セクへと連続している関係で、1セクは常にラップの最後のセクションとなりました。
なので、2ラップ目の時は、「ここをクリーンすればラップ5点だ♪」と思っていたのが10点に。そして3ラップ目の最終トライの時は、「ここをクリーンすれば合計25点に踏み止まれる」と思ってトライしたのが30点になってしまったのに加えてブーツもウェアもぐしょぐしょになるしで、踏んだり蹴ったり泣きっ面にハチの散々でした…。




もちろん悪いことばかりではなく、うれしいこともありました。
一つは何と言っても、最大のトラウマであった2セクの岩盤上りライン(ピンク)をクリアーでき、このセクションは合計1点にまとめることができたこと。
そして9つのセクションで1回はクリーンを出せたこと。
あと、5点を2回喰らったとはいえ、11位でポイント5点を取れたこと。




という訳で、成績はちょっと残念でしたが、2か所あった恐怖の岩盤ラインも3ラップ全て登り切れるなど、この冬の練習の成果も感じることができたので、今後につながる収穫の多い大会でした。