私の基本練習3



私のイチ押し練習法シリーズ、その3です。(^^)




●「スタンディングでエンジン始動」


これは説明の必要もありませんね。
要するに、エンジン始動はできるだけスタンディング状態で行うという練習です。


これは某ヒャクニさんが励行されているのを見て私も始めるようになった練習です。


というわけで、「イチ押しシリーズ」の今回は、人のやっているのを見て「盗んできた」練習法です。(笑)


「盗む」と言えば聞こえが悪いですが、人のやっている事を見て自分に役立てるというのも、上達の大切なポイントですよね。




ただ、今回のようなスタンディングでのエンジン始動は、真似ようとしても難しすぎてすぐにあきらめてしまうのがオチです。
「盗んではみたものの、手に負えず…」というパターンですね。




実際に挑戦してみると、スタンディングをキープするのが精いっぱいで、ましてやキックしてエンジンを掛けようとしたら、いっぺんにバランスを崩して足を着いてしまいます。


でも、難しいとはいえ、この練習には素晴らしいメリットが一つあります。


それは、
「疲れない」ということ!


しかも、
一日に何十回とあるエンジン始動の機会が、最高のバランストレーニングの時間になるのです。(^^)


というわけで、ここ半年以上、コツコツとこの練習に取り組んできたのですが、効果はありました!



始めたばかりの頃は、エンジンを掛けるどころではなく、キックペダルを踏み込もうとした途端にバタリ、、
の連続でしたが、そんなことは気にせず続けていました。


するとやがてまぐれでエンジンが掛けられる時がポツリポツリと現れ始め、、、


最近では悪くても5割以上。調子が良ければ8割以上の確率でエンジンが掛けられるようになりました。(^^)/




もちろん、まだまだふらつきが多く、満足できるレベルではありませんから、常に9割以上の成功率を目指したいと思います。




ちなみに、練習を始めた当初と比べて、今の時点でつかめている事は、


・キックペダルを踏み下ろす動作を2〜3回繰り返している状態でも、バランスを保てる感覚が分ってきた。


ということです。
これは、イチ押しシリーズ1の「閉眼片足立ち体拭き」で書いた、「何かの動作をやりながらでも、無意識でバランスが保てるようになる」という「小脳バランス反射行動」の能力によるものだと思います。


だから、頭で「バランスを保たなければ…」と意識していろいろ考えても、不可能に近いと思える事は、考えることをやめてとにかく「あきらめないで続ける」に限ります。(笑)






でも、ここでスタンディング始動を勧めておいて、「余計な事は考えずにとにかく続けろ!」みたいな話では、ちょっと無責任かもしれないので、せめてコツのようなものを挙げると、


・右足を離してキックしている間、左足と両手の3点でバランスを保つ。(踏み込んだ右足も少しは役立っていますが)


・足がステップを踏んでバランスをとるのと同じように、両手も軽く体重を添えながらグリップを押さえてバランスを保つ。

・キックを踏み込む時、重心も右へ寄ってしまうので、踏み込む時にバイクを少しだけ左に傾けるようにして重心の偏りを打ち消しあいながらバランスを保つイメージ。


まあ、強いて言えば、こんなイメージでしょうか。(^^ゞ




注意点としては、
・乱暴なキックでエンジンや足を痛めてしまわないように、キックペダルに正しく足を添えて、丁寧にキックを踏み下ろす。


・バイクの始動性を良好にしておく。


ですね。
私の場合、最近ECUを掃除しても始動性が少し低下してきており、4〜5回キックというのがしばしば。
バランスが耐えきれずに足を着いてしまうという事が目立ってきていた事も、今回のドック入りの理由です。




スタンディング始動ができるようになると、セクション内エンストで5点を回避できる可能性が高まりますが、それよりも、セクション内の粘りが増すというメリットの方が大きいようです。


それに、スタンディングでさりげなくエンジンを掛けたら、ちょっと上級者風でカッコいいじゃないですか。(笑)