バイクに乗っていないときでもできるトレーニング 1

普段何かトライアルの上達に役立つトレーニングをしたいと思っていても、なかなか実行や継続は難しいものです。
かくいう私も三日坊主タイプで、何事に限らず長続きさせるのが苦手です。(苦笑)


でも、そんな私でも長続きしているトレーニングがあります。
そのトレーニングとは、「片足立ち」です。

長続きの理由は、「狙いが明確・どこでも手軽にできて5分もあれば十分・成果がわかりやすい・上達に応じてレベルを上げられる」というもので、事実、私でも2年以上続いているのですから、続けやすさという点では申し分のないお手軽トレーニングです。(^^)


「なぁ〜んだ、ただの片足立ちか… 期待して損したっ!」(-_-) と思った方は、この先を読む必要はありません。
「くだらなさそうだけど、意外な効果があるのかも?」と、わずかなりとも感じた方はこの先へどうぞ。(笑)


この片足立ちトレーニングの狙いは、
「バランスを保つだけが精一杯」のレベルを超越し、他のことを考えたり隣の人と普通に話ができるくらい、無意識でバランスが取れるようになること」にあります。
例えば、「バイクでスタンディングスティルができる」といっても、ふらつきながら必死でバランス取りをしているのでは、本当のスタンディングスティルとは言えません。
バイクで静止しながら、リラックスし、息をととのえ、先のラインや操作について考えることができて、ようやく「スタンディングスティルができる」と言えるのです!(もちろん私はまだまだそのレベルに達していません)
「何気にふと立ち止まった」かのごとく自然にさりげなくスタンディングができるには、バランス取りの操作を「意識的なコントロール」レベルから「無意識的な反射行動」レベルの域へと磨き上げる必要があります。


そのために必要となる身体能力は「足裏荷重感覚」と「重心察知感覚」そして「垂直感覚」と「リカバリー反射」の4点に絞り込むことができます。
この4つの要素についての説明は省きますが、全ての要素が同時に鍛えられ磨かれて初めて、高いレベルのバランス能力が身につくと私は考えるのです。


ちなみに、バランス能力自体も、二つあると思います。一つは「静的バランス」で、もう一つが「動的バランス」。
例えばスタンディングスティルが「静的バランス」の技術なら、振りやウィリー、ダニエルは「動的バランス」の技術です。
片足立ちは静的バランス能力を鍛えますが、それでもスタンディングスティルに限らずトライアルテク全般の上達に良い影響が及ぶ練習となるはずです。


長くて大げさな(笑)前置きはこれくらいにします。
次回は片足立ちバランストレーニングの具体的な方法をいくつか紹介します。
(つづく)